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企業内健康管理室の仕事をした体験談。やりがいとイマイチだった点、注意点。どんな人にむいてる?

      2016/01/03

■企業内健康管理室のお仕事って何をするの?
 みなさんは、企業内で働く看護職(看護師または保健師)のことをご存知ですか?
 以前は、大企業での採用しかなかったこともありあまり周知されていない仕事でしたが、平成20年から特定健診・特定保健指導が始まり、いわゆるメタボリックシンドロームの検査とそれに対する保健指導(栄養指導や運動指導など)が各健康保険組合(以下、健保)義務付けされたため、その健保の委託を受けて企業内に保健指導ができる看護職を設置するところが増えました。また、今年平成27年12月からは、従業員に対するストレスチェックと面接指導が新たに義務付けられることが決まったので、ある程度小さな規模の企業でも看護職の新規採用がますます増えており、今後この分野で働く看護職が多くなると予想されます。夜勤がなく、派遣社員の時給も¥1,500~2,200くらいと結構いい方なので、働いてみたいなとおもっている方も多いのではないでしょうか?
 主な仕事内容は、従業員の健康管理、労働安全業務になります。
従業員の健康管理とは、健康診断を運営したり、その結果が治療が必要だと判断された人に医療機関を案内して、その後ちゃんと治療しているか経過を追ったり、あるいは治療する必要まではないが、重症化予防のために栄養指導や運動指導をしたりすることです。またうつ病などメンタル不調を抱えた従業員を健康診断時の問診や、上司・同僚など周囲からの情報をもとに発見したり、医療機関を案内して経過を確認したりすることもあります。要は、その人が働ける健康度を持っているか確認して、必要時は治療を受けてもらうレールを引くお仕事です。もし、その疾病によってお仕事ができない状況であれば、元気になるまで会社を休んでいただく必要があるので、ご本人だけでなく、人事や上司などと情報を共有しながらそのサポートをします。休養中も必要時はご本人と連絡をとりますし、人事・上司との連携は続きます。元気になって働けるようになったら、人事・上司と相談して必要時お仕事内容を調整してもらったり(復帰後の職場異動や残業制限など)、安定した状態が続くか定期的に面談して確認していったりします。
労働安全業務は、聞きなれない言葉だと思いますが、法律である程度の規模の会社であれば労働安全衛生委員会というものを月1回開催して、労働組合や人事・総務の担当者たちと、従業員が安全で健康に働けるように話し合いをすることが義務付けされています。ここでの看護職の主な役割は、医療者の立場から健康情報をお伝えしたりすることです。会社によってやり方は違いますが、毎月インフルエンザや食中毒、熱中症など従業員に関係しそうなものをテーマにパワーポイントなどの媒体を使って発表したり、残業をしている社員が多くなり体調が心配されるとか、健康診断の受診率が悪化しているとか、伝えておきたい情報を発表したりすることです。その他、担当者たちと職場を巡回して、危険な作業場はないかとか、地震や火事などの災害時の対策はできているかチェックしたりすることが含まれます。
 また、企業によっては、健康診断を社内で実施していて、各検査の実施や介助を行っている場合もあります。あれもこれもやらなくてはいけないから、結構忙しい感じがするかもしれませんが、ほとんどのところでは残業はそれほどなく、デスクに座って事務作業をしている時間の方が長かったりしますので、体力的には医療機関より楽だと思います。

■やりがいはあるの?
 心身に不調をかかえた従業員さんが、職場の環境を整えたり、適時相談に乗ったりして、それ以上体調を崩さず、その人らしく働けるようになる経過をみるのは嬉しいですし、健康診断で病気を早期発見・治療できてその人とホッとできる瞬間を分かち合えるのはなかなかやりがいがあります。
一方で、基本ある程度健康レベルの高い方を相手にするので、予防のための保健指導をありがた迷惑としか捉えてもらえないことがあったり、例えばあからさまなパワハラ・セクハラが原因で体調を崩した従業員がいて、会社側にいろいろ働きかけても改善がスムーズにいかない場合はフラストレーションが溜まります。会社によっては、仕方なく法令に基づいて看護職を設置しれいるだけだから、余計な口出しをしないで欲しいと言わんばかりの対応をされる場合さえあります。
 従業員の健康管理の大切さ、看護職に対する考え方は、会社によって大きく違うため、面接のときにそのあたりを探っておいたほうが、入ってみてがっかりということをある程度避けられます。
 また、残念な話、臨床から離れている医療職が多いので、今だにそんなことをしているの?と思うような医療行為をしていたり、女性ばかりの小さな職場で、毎日のように顔を合わせますから、そこにうまく馴染めないと大変な思いをしたりします。

■どんな人に向いてるの?
メールでの健康相談対応やパワーポイントを使った健康教育、健康診断結果のデータ集計などがお仕事に含まれることが多いので、パソコン作業が苦にならない方に向いています。そもそもある程度パソコンスキルがないと採用されにくかったりしますが、実際は、ワードもエクセルもパワーポイントも文字や数字の入力が基本なので、そんなの使ったことないって人も、携帯電話でメールを作成したりするレベルがあれば何とでもなります。派遣会社さんによっては、パソコン講座を無料でやってくれるところもあるので自信をつけたい方はそういうのを利用してみてはいかがでしょうか?
 あとは、メンタル疾患のある従業員さんとの面談があるので、カウンセラーである必要はありませんが、人事とか上司、外部医療機関との連携が求められます。そういう調整役が苦手な方にはあまり向いているお仕事ではないかもしれません。



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